都立・公立中高一貫校の基礎知識｜江東区・江戸川区の塾・学習塾明利学舎(旧学研CAI西葛西教室)

合格の可能性について

首都圏の公立中高一貫校の倍率は、九段の区分A(千代田区内在住者)を除くと、5～18倍と難関大学入試レベルです。私立中学受験と違い公立中同士の併願が出来ないルールでチャンスは一度と言う厳しい現実もあります。ここで重要な捉え方は、それだけ多くの不合格者が出ているという事実です。
例) 小石川中等教育学校の場合
[男子] 受検数：631名中⇒不合格者数551名
[女子] 受検数：509名中⇒不合格者数：430名

以上より一生懸命努力してきた12歳の受検生のほとんどが不合格と言う現実を周りの大人が受け止め、不合格なお子様たちにどう向き合うかも保護者の方々は腹を決めておく大変重要な受検準備の一つです。反面、中高一貫学習で身についた表現、発想、想像、読解、記述作文力は本人の中に確実に蓄えられます、入試で失敗しても高校、大学入試や社会人になるに連れ一番必要な財産を手に入れられるはずです。それほど中味一杯の学習内容ですのでどの様に親としてとらえるかだと思います。

報告書(小学校通知書)の得点比率とその重要性

区立九段中は小4・5・6の3年間の成績を、他11校の都立中高一貫は全て小5・6の2年間が得点化されます。ここが私立中学受験と一番異なる点で、学校の成績がとても大事です、塾により小6からの受入れで『適正問題練成のみ』終始する他塾さんも見受けられる様ですが、よほど地頭の持ち主でないと、限り無く可能性は少ないです。教科書準拠レベルの『算国理社』指導は当然の事として必要であり、これが土台にないと『適正問題』の理解が出来ません。得点化比率は総合点の中で

■ 白鷗中30％、両国中20％、桜修館中40％、小石川中25％、区立九段中20％

残りは適正検査I、II得点となります。大事な事はそれぞれの数値を見れば桜修館以外はそんなに影響がないと考えがちですが、結果的に僅差で競う厳しい状況に変わりはなく、出来れば最低でも3段階で(よくできる⇒3、できる⇒2、がんばろう⇒1)で、最低約7割位3を取らないと合格は大変難しいと言わざるを得ません。この事からも合格を本気で狙うなら小学4年生からのスタートがお勧めです。

私立中との併願はできるの？(昨年度調査比)

公立中高一貫のみ受検者　8割
私立中学受験を第一志望で2月3日公立中高受験者2割、但しほとんど合格しても行かない、特に小石川中への受験者が多い。理由は難関受験校の算数の腕試し的要素から。

公立と私立の比較

項目	公立	私立
学費	中学では授業料はなし。高校でも負担は軽い。	私立中の年間平均授業料は約41万円。高校は約32万円。
指導	進学実績は未知数。今後に注目。	実績やノウハウが蓄積されている。
教員	中高が連携した形の指導経験のある教員はまだ少数。	一つの学校に長い期間いて、一貫教育を実践。
環境	自治体による支援があるため優遇されることも多い。	大都市圏では生徒が集まらず、厳しい経営の学校もある。

公立中高一貫校の最大の魅力は学費にあります。その上で、高校受験がない時間的なゆとりをもとに、大学進学に向けた確かな学力を形成していくというメリットがあります。
また、自治体の支援により環境的に優遇される面が多いため、期待をかけて公立にあずけるという考え方もあるようです。

高倍率の中高一貫入試

2009年度主要中高一貫校応募状況(特別選考を除く)

東京都

以下の学校に関しては、詳細情報もございますので、あわせてご覧下さい。

学校名	募集区分	年度	募集人員		応募人員		受検人員		合格人員		実質倍率
学校名	募集区分	年度	男	女	男	女	男	女	男	女	男	女
小石川	特別枠	2009	5名以内		0	5	0	5	0	1	---	5.00
	特別枠	2008	5名以内		2	1	2	1	0	1	---	1.00
	一般枠	2009	80	79	678	554	631	509	80	79	7.89	6.44
	一般枠	2008	80	79	688	537	654	502	80	79	8.18	6.35
白鷗	特別枠	2009	AB計16名以内		34	27	34	27	10	8	3.40	4.50
	特別枠	2008	AB計16名以内		49	34	49	34	11	5	4.45	6.80
	一般枠	2009	70	74	445	590	425	571	70	74	6.07	7.72
	一般枠	2008	69	75	440	716	414	687	69	75	6.00	9.16
両国	一般枠	2009	60	60	518	568	486	543	60	60	8.10	9.05
両国	一般枠	2008	60	60	394	406	374	389	60	60	6.23	6.48
桜修館	一般枠	2009	80	80	416	608	399	564	80	80	4.99	7.05
桜修館	一般枠	2008	80	80	431	660	413	629	80	80	5.16	7.86
立川国際	帰国枠	2009	男女30名		49	27	49	27	19	11	2.58	2.45
	帰国枠	2008	男女30名		25	21	25	21	17	13	1.47	1.62
	一般枠	2009	65	65	489	823	471	797	65	65	7.25	12.28
	一般枠	2008	65	65	759	1131	717	1105	65	65	11.03	17.00
武蔵	一般枠	2009	60	60	723	658	690	618	60	60	11.50	10.30
武蔵	一般枠	2008	60	60	916	957	864	913	60	60	14.40	16.22
九段	区分A	2009	40	40	78	74	70	64	40	40	1.75	1.60
	区分A	2008	40	40	68	72	64	65	40	40	1.60	1.63
	区分B	2009	40	40	388	489	342	461	40	40	8.55	11.53
	区分B	2008	40	40	399	426	370	404	40	40	9.25	10.10
東京都内合計		2009	520	520	3798	4423	3597	4188	524	516	6.86	8.11
東京都内合計		2008	520	520	4172	4961	3946	4750	522	518	7.58	9.17

(2009年2月9日現在。実質倍率はいずれも受検人員/合格人員で算出)

※都内中高一貫(一般枠)はいずれも面接を実施していない。都内の中高一貫校はすべて報告書を得点化して適性検査の得点に加算している。

千葉県

各校の詳細情報もございますので、あわせてご覧下さい。

学校名	年度	募集人員		応募人員		受検人員		合格人員		実質倍率
学校名	年度	男	女	男	女	男	女	男	女	男	女
市立稲毛	2009	40	40	391	578	389	575	40	40	9.7	14.4
市立稲毛	2008	40	40	456	546	452	544	40	40	11.3	13.6

学校名	年度	性別	1次				2次				通算倍率
学校名	年度	性別	定員	受検	合格	倍率	定員	受検	合格	倍率	通算倍率
県立千葉	2009	男	240	732	246	2.98	40	242	40	6.05	18.8
	2009	女	240	569	241	2.47	40	238	40	5.95	14.9
	2008	男	240	1145	244	4.69	40	240	40	6.00	28.6
	2008	女	240	997	241	4.14	40	238	40	5.95	24.9

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